2011年10月4日火曜日

親友と新友




 先月、本州から四人の来客があった。はるばる訪ねてくれたのは、二組のご夫婦だ。
 大学の研究室の先輩とその奥方、それとその奥さんの陶芸の先生とその夫人だ。

 近くのキャンプ場でバーベキューを囲み、大学時代に戻ったような楽しい会話が弾んだのはもちろんだが、その陶芸の先生との出会いも嬉しいものになった。
 初めてお目にかかったにもかかわらず、ものの見方や考え方に響き合うものあり、様々な問題について、深く掘り下げた話ができたように思う。

 翌日、羅臼でクジラを観て帰港してきた一行と再合流して昼食を共にして、峠を越えて行く彼らを見送った。


 九月末になって、一つの荷物が届いた。
 箱の中には、端正な形の小鉢、皿、湯飲みなどなど。すべてその陶芸家の作品だ。
 すっきりしたデザイン、一色で深い味わいを感じさせ、作り手の心が伝わってくるような作品だ。
(こうして言葉で表現すると、いかにも生意気臭く、言葉が実感について行けない。自分の文章力の無さを痛感する)
 彼は、
「私は、陶芸家と言うより職人なんです。料理を美味しく食べてもらえるための器を作ることを心がけています」と語っていた。
 陶芸のことなどガサツな僕には、まったくわからないのだが、食器でも花器でも、その作られた目的を徹底的に追求することで、美しさに近づくのではないだろうか。

 わが家ので穫れたビーツ、昨年獲ったシカの肉でヴォルシチを作って装ってみた。
 間違いなく、ヴォルシチは一段と美味しくなった。

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