2012年3月3日土曜日

東大話法


山梨県北杜市清里で、環境教育の講座があり、今夜は甲府市に滞在している。
鳥もつ煮、美味しかった。

 尊敬する友人が「東大話法」という本の存在を教えてくれた。
ウィキペディアで調べると、次のような記事が目に付いた。

規則1 自分の信念ではなく、自分の立場に合わせた思考を採用する。
規則2 自分の立場の都合のよいように相手の話を解釈する。
規則3 都合の悪いことは無視し、都合のよいことだけ返事をする。
規則4 都合のよいことがない場合には、関係のない話をしてお茶を濁す。
規則5 どんなにいい加減でつじつまの合わないことでも自信満々で話す。
規則6 自分の問題を隠すために、同種の問題を持つ人を、力いっぱい批判する。
規則7 その場で自分が立派な人だと思われることを言う。
規則8 自分を傍観者と見なし、発言者を分類してレッテル貼りし、実体化して属性を勝手に設定し、解説する。
規則9 「誤解を恐れずに言えば」と言って、嘘をつく。
規則10 スケープゴートを侮蔑することで、読者・聞き手を恫喝し、迎合的な態度を取らせる。
規則11 相手の知識が自分より低いと見たら、なりふり構わず、自信満々で難しそうな概念を持ち出す。
規則12 自分の議論を「公平」だと無根拠に断言する。
規則13 自分の立場に沿って、都合のよい話を集める。
規則14 羊頭狗肉。
規則15 わけのわからない見せかけの自己批判によって、誠実さを演出する。
規則16 わけのわからない理屈を使って、相手をケムに巻き、自分の主張を正当化する。
規則17 ああでもない、こうでもない、と自分がいろいろ知っていることを並べて、賢いところを見せる。
規則18 ああでもない、こうでもない、と引っ張っておいて、自分の言いたいところに突然落とす。
規則19 全体のバランスを常に考えて発言せよ。
規則20 「もし○○であるとしたら、お詫びします」と言って、謝罪したフリで切り抜ける。             (以上引用)

 つい先日まで、ウィキペディアのこの記事に対する「削除要請」があり、激しい論争が繰り広げられていたが、どうやら削除されずに掲載が続けられるようになったらしい。
 こうなると「削除要請」がどんな分子(人々)から出されていたか、想像がつくというものだ。
 日本の教育政策は、朝鮮戦争勃発の頃から、徐々に変質し始め、一貫してごく少数のエリートと大多数の「何も知らなくて良い一般大衆」とに分極化する方向が強められてきた。
もちろんエリート側の頂点に東大がある。

 しかし、インターネットの普及など情報機器とその流通経路が、これほどまでに発達することは、1950年代には予測不可能だったのだろう。
 結局、東大話法への批判を封じることは出来なかったのだ。

 これは、「東大ムラの凋落」の第一歩であってほしい、と願う。

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