阿寒の森へ行ってきた。
久しぶりに、会議とか打ち合わせなどとは無関係に、ノンビリと森を歩きくという目的ででかけた。
その森にはカツラの巨樹があるというの会いに行ってみた。
暖かな一日だった。林床にフッキソウが疎らに茂っており、小さな流れが毛細血管のように森のあちこちを走っていた。この水気の多さと適度な密度に立つエゾマツの影がササの繁殖を良い具合にコントロールし、明るい開放的な林床を作っているのだろうか。
その巨樹は、林道から少し入った所に立っていた。カツラだった。
地上から5メートルくらいのところで6本ほどの太い幹に分かれて、天の奥に向かって枝を伸ばしているように見える。
根元近くでは、それらの幹が一本にまとまり、大人が抱えても5~6人は必要と思われるほどの太さの幹になっている。
巨樹の下では、時間的にも、空間的にも、自分の小ささを思い知らせてくれる。そして、ちっぽけで取るに足りない存在であることに、ある種の安息を覚える。
ただ、ただ、ありがたいと思った。
立派な幹ですね。
返信削除何年ここで生きているんでしょう。なんだか「そんなに慌てるな。のんびり行こうよ」と教えられてる気がします。
berryowlさん:
返信削除本当ですね。
樹木の時間を考えたら私たちがアクセクする必要ってどこにあるのか、と思っちゃいます。