合同教研のために札幌に来たが、偶然にも北大で「タイガからのメッセージ」というドキュメンタリー映画の試写会を観る機会を得た。ロシア、沿海州=ウスリー地方の先住民であるウデヘの人々のタイガで生きてきた歴史と日常を取材し、森林を切り開くことを続けてきた文明の行き詰まりを打開する希望を、タイガでの暮らしに見いだした映画だ。
優れた作品であるし、現在の日本をはじめ「先進国」の文明に対して鋭く問題点を突きつけていると感じた。
ウスリーのタイガと言えばデルス・ウザーラの生きていた地である。
産業革命以後の科学技術と文明は、世界中の様々な土地で暮らす先住民の生活と文化を奪い、追い詰めることをしてきたが今こそわれわれは、謙虚にかれらの世界観、価値観から学び直さねばならないだろう。
合同教研のレポートも偶然ながらそのような内容のものを書いたので、タイムリーだった。
このような機会が与えられたことに心から感謝したい。
2011年11月4日金曜日
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