2011年11月19日土曜日

獅子座流星群の夜に下弦の月に出会って考えたこと

獅子座流星群を見ようと
一昨日の深夜、空を眺めに外に出た

雲が密度を増し
星空は見づらくなっていたが
オリオン、木星、火星などの明るい星は見えていた

獅子座はまだ昇っていず
流星の気配もなかった

10年前
間断なく降り注ぐ流星雨を見て
この世にこんな現象があるのだと
心が震えた

それに比べ
なんと静かな夜であることか

どれほど長くても
百年足らずしか自然を観ることができない
人生の短さを指摘するかのように
「未曾有の」自然現象が
眼前に次々と展開する

われわれはそれらを
記録することはできるが
記憶することはできない
こうして
この種族の精神は
遅遅として発展せぬ

雪山で
道を見失い
一つ所をめぐり続ける遭難者のように

東の空に目をやると
月が出ていた

明晩は下弦の月

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