2011年3月4日金曜日

泣いちゃったよ、卒業式で

 教育長の代理で近くの高等養護学校の卒業式に出席してきた。

 36人の卒業生を送り出す式だ。
 心身の障害を背負った子や種々の理由で「普通」の学校に通うことを困難、とされている子たち36人が立派に卒業する姿を見せていただいた。
この子たちの三年間が悪戦苦闘の連続であり、それでありながら明るく楽しい学校生活だったであろうことが、よく伝わってきた。

 最初のクラスの四人目くらいの男の子が、証書を受け取り自席に戻るとき、突然、担任の名を呼び、
 「○○先生、三年間ありがとうございました。」と大きな声で呼びかけた。
 マイクの前で呼名をしていた担任の先生の顔は、その瞬間に泣き顔に変わった。
 また、答辞も感動的だった。始めのうちは、他の学校の卒業式とあまり変わりのない内容が淡々と読み進められいたのだが、後半になって、その生徒のお母さんへの感謝の言葉に変わった。途中でお父さんが亡くなり、お母さんが独りで頑張って、その子を支えてきたのだという。
 「これからは母親に孝行したい」と結ばれていた。
 今まで卒業式で泣いたことはなかったのだが、今日は泣いてしまった。
 答辞の後に「式歌」があって、涙を乾かす時間があってよかった。

 それにしても・・・・
 現在の養護学校の姿をみていると、言いたいことがたくさんあり、様々な疑問や怒りがこみ上げてくるのだが。
 もう少し整理してから書こう。
 今日は、おめでたい卒業の日だし。

0 件のコメント:

コメントを投稿