「野外活動」の授業で2週間前から釣りをやっている。
一応「渓流釣り」の範疇に入る。
今まで羅臼川で釣っていたが、今年の羅臼川は思うように釣れない。全く釣れないわけではないが、釣りの上手な者にしか釣れない。
そこで、今日は場所を変えることにした。
2時間の授業時間内で学校からの往復が可能で、かつ釣りをする時間もそこそこにあるような川となると選択が難しい。先生方と協議し、結局サシルイ川に決めた。
15分弱で川に着き、おもむろに釣り始める。
生徒にポイントをアドバイスしてやるとすぐに一匹のオショロコマがかかった。
続いて、各自が次々に釣り上げる。
結局ほぼ全員が釣果をあげて満足して帰路に就いた。
魚をつかめなかった男の子、虫にさわれなかった女の子、それぞれ課題を抱えつつ、魚がかかった一瞬の快感を報酬に、それぞれの課題克服に努力していた。授業に関する課題に対してこれほど熱心に努力する生徒を僕は他で見たことがない。
終了時刻が近づいてもなお「授業を続けたい」と求める高校生を、他では知らない。
知床のオショロコマはシマフクロウの重要な食物だ。
規制が無いといっても無闇に捕獲するべきでない。
だが、生徒たちがその豊かさを理屈抜きに感じ取るために、少量のオショロコマが捕獲されたとしても、コタンコロカムイは許してくれるのではないだろうか。
こう考えるのは身勝手かなあ?
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