今日は、羅臼の中学校の先生たちと羅臼湖へ行く計画を立てていたが、国道334号線の知床峠が積雪のため通行止めになり、登山口まで行けず、中止となった。
きわめて残念。
しかし、おかげでまとまった自由時間が手に入った。
そこで、「長旅」を終えたキャンピングトレーラー「アフローラ」の整備にじっくりと取り組むことができた。
今までのキャンプは、ほとんどテント泊が主流だった。もちろんいつになってもそれが原点だと思っている。
車で引っ張って移動する住居など贅沢の極みだ。
「走るホテル」と言えば少々ほめ過ぎだが、まあそれに近いだろう。
四泊して、その間のホテル代が浮く。
さらに車中で調理すれば外食にかかる経費が浮く。テントのように設営や撤収に時間がからない。
利用の仕方によっては、ありがたい存在である。
もうひとつ、身に染みたことがあった。
トレーラーの清水タンクやバッテリーの容量には限りがある。また、排水を溜めておくタンクの容量にも限度がある。
顔を洗ったり、歯磨きをしたり、夜に室内を照明したりする時、水の量やバッテリーの残量を気にしながら使うようになっった。日常生活でも本当はそれが大切なことなのだ。
水や電気を必要最小限にすることを常に考えていた。
この感覚は、日常生活ではなかなか持つことができない。
自宅に戻って食器を洗う時、コーヒーを飲んだり選択をしたりする時に、自分が水や電気をいかに浪費しているかを改めて思い知った。
そんな資源の無駄遣いにも気づかせてくれた、有意義なキャンプだったと思う。
あればあるだけ何も考えもずに無駄遣いした挙げ句、まだ「足りない」と言い立てて、原子力発電にしがみつこうとする人々に、この旅行を体験してもらいたかった。
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