2011年5月8日日曜日

ゾッとする精神の持ち主たちだゾッ

 本日の放射線量:0.08~0.11μSv

 管首相の中部電力浜岡原子力発電所運転停止要請が発表されてから、予想通りあちこちから反発が出てきたが、その人々の発言を聞いていて笑ってしまった。

 運転停止要請の根拠は今後30年以内に発生が予想される東海沖地震によって、今回と同様の事故が心配されるから、というものだ。

 それに対する反論は、「唐突すぎる」というものだったり、「原発補助金に頼っている自治体としては困る」とか、「原子力発電所で働く人々はどうする?」というものばかりだ。

 これでは議論が全く噛み合わない。滑稽だ。

 首相が心配しているのは地震と津波による被害だ。それは唐突にやってくる。
 発電所が事故を起こし、避難することになったら補助金どころではないだろう。
まさか危険きわまりない状態になった福島第一発電所で行われているような復旧作業を「原発での仕事」と期待しているわけではないだろう。

 電力不足にどう対応するか、というような問題なら真剣に議論する価値があるだろう。 しかし、自然現象である地震や津波からの危険回避の提案(ちょっと遅かったけど)に対して、「人間社会の混乱」を前面に出して反論しても議論にならない。論点が違う。
 小学生並の反発でしかない。

おそらく「地震なんて起こらない」と腹の底に根拠の無い確信を持っているに違いない。つまり自然を舐めきっているワケね。

こういう人々は実は身の回りに少なくないのだ。交通事故や山での遭難などの例によくみられる。
しかし、これは放射能に関することだ。一度事故が起きれば、周辺への影響は見当もつかないものになる。少数の当事者だけの問題ではないのだ。

 こういう発想の人たちがまだ数多くいるのである。ゾッとする精神の持ち主たちだ。 

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