2011年5月14日土曜日

放浪と定着の狭間で

5月13日(金)

昨日、サーバーにつながることができなかったので、昨日の分

 昨日のシャチは、根室海峡では、今季初めての観察だそうだ。
 昨日は、シャチの他にイシイルカも観察できた。
 「今年のイシイルカは例年と違い、向こうから船に近づいてきて長い時間、船の周りで遊ぶんですよ」とクルーのEさんが教えてくれた。
 確かに、船を挟んで右へ左へと激しく動き回っていて、まるで、何かメッセージを伝えようとしているみたいだった。
 と、こう書けば、クジラやイルカに特別の思いを抱いている方々からは、何か参考になるご助言を頂けるかも知れない。

 彼ら海生ほ乳類が、何かの特別な能力や高い知性を持っているかどうかは置くとしてとして、毎年毎年、同じ場所の同じ季節の自然の姿を観察して記録に残しておくことは、大変意義深いことだと思う。
 いわば「定点観測」である。

 自然との関わりとは、そんな自分なりの定点を持つことだと思う。

 定点にジックリと腰を据え、自然を見つめるためには、その前にタップリ放浪することも重要だと思う。

 放浪と定着の狭間で、ヒトはつねにジレンマを抱えて生きている。

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