2009年2月8日日曜日

バッテリーの季節なのだ



 「自動車のバッテリーは乾電池のようなもので消耗品と考えた方が良い」
  以前、どこかで誰かが言っていたのを聞いたことがあった。確かに、いくら二次電池(充電と放電を繰り返すことが出来る電池をこう呼びます)と言っても、所詮は化学反応をはげしく繰り返させているので、年月の経過と共に劣化していく。僕は、どちらかというと他のヒトより多く走る(つまり落ち着きが無いのね)方だから、バッテリーにはいつも十分に電気が供給され、長く使う方だと思う。
 それでもだいたい5年に一度くらいは交換を余儀なくされていた。特に気温が極端に下がる冬季にバッテリーの寿命を迎えることが多い。化学反応だから、気温が低下すれば、不活発になりそれまで取り出せていた電流がパタリと止まってしまうワケだ。
 わが、АРКТИКА(アルクティカ)は導入後9年になる。実は、アメリカ製のオプティマという会社のバッテリーを使っている。このバッテリーは、月面探査車のために開発された技術によって作られた製品だ、と聞いているが確かにとてもタフだ。9年間使っているにもかかわらず、寒い朝でも一発でエンジンをかけることができる。もちろん今朝まで現役だった。
 まだまだいける、と思っているのが、昨年暮れあたりからスタータを回した時に、ちょっと息継ぎをするような感じで回転が止まってしまうようになった。おそらく寿命が近づいたサインだろう。出先で、突然エンジン始動不能に陥る、というのもイヤなので、思い切って新しいバッテリーを購入した。もちろんオプティマの最強のもの。昨年、12月には届いていたのだが、別の原因で「入院」生活が長引いていたので、交換の作業が出来ずにいた。
 それが今日、交換作業を実施できた。
 これで完璧。スタータモーターは軽々と回るようになった。

2009年2月7日土曜日

光の春だ

 立春が4日だったから今日で3日目になる。さすがに日中は光が溢れてきた。
「光の春」だ。そして、最低気温が続く季節でもある。夜間の気温はマイナス二桁になっている。昨夜、帰宅が未明になったのだが、気温は-11℃あった。
 しかし、12月~1月の日射が弱い時期と違って、日中の気温はかなり上がるし日向は暖かい。やっぱり春が近いのだ。
 いよいよ本格的に「新しい年」が始まるのだ。

2009年2月5日木曜日

人間ドックの後始末

 釧路の病院で精密検査の相談をしてきた。
 人間ドックでいろいろと「要精密検査」を指摘され、医師と相談したのだ。
 「人間ドックは検査の感度を上げているから、ちょとしたことでも引っかかりやすい」と、医師は話していたが、キチンとした結果がでるまで、やはり心配なものである。
 ともあれ、精密検査に向けて、動き出した。今日という日であった。

サンプリング

 羅臼川に北見工大に依頼されたサンプリングにでかけた。
 気温ー3.4℃
 水温4.9℃
 水から温度計を引き抜くと示している温度が下がる、という現象に違和感を感じつつサンプリング終了。
 めでたし。

2009年2月3日火曜日

ありがた迷惑なお話


 学校の坂道を歩いて登る、ということを続けている。
 小鳥の声を聴き、オジロワシやオオワシの飛ぶのを眺めながら登る坂道は気持ちがよいものだ。
 今朝もワタリガラスが鳴きながら飛んでいた。今年初のワタリガラスだった。霊力がある、と信じられているワタリガラスに朝から出会うなんて、一日幸せな気分で過ごすことができた。

  少々困ることもある。
 ただ、三回に一回くらい通勤途中の同僚がわざわざ車を停めて乗せてくれる。その親切心とホスピタリティには心底感謝するのだが、本心を言えば「ありがた迷惑」なんだよなあ。朝、交通量の多い時間でもある。生徒を送迎する車のひっきりなしに通る。そんなところで、
「乗る」
「乗らない」
の押し問答なんかしたくないから、ありがたく乗せてもらうことになる。
 その瞬間、さっきまで見ていたオジロワシの姿は、僕の網膜からかき消えてしまう。悲しいことであるなあ。 

2009年2月2日月曜日

風の一日

 低気圧は道東からかなり離れたコースを通ったもようで、吹雪に向かって身構えたが肩すかしを食らった。
 ただ、羅臼のそこそこに雪が降り、玄関前の除雪をしてから出勤した。ただ、終日風は強く、山の斜面のそこここで雪煙が巻き上げられる様子が見えた。
 今日、知床では風が主役であった。

2009年2月1日日曜日

熊越えの滝アタック記





    熊超えの滝へ
 冬の熊越えの滝へ行ってみることになり、総勢6名で出発した。
 根室沖に優勢な低気圧が進んできている。風も雪もそこそこの量だったが、行動できないような状態ではない。まずは行ってみることにする。
 熊ノ湯のゲートから入り、閉鎖された横断道路の上を進む。スノーシューが必要ないほど表面がクラストしている。覆道を通り、大橋を渡って入り口に。いよいよ遊歩道に入る。遊歩道はすっかり雪に埋まり、夏とは全く異なる景色だ。夏にイヤというほど来ているので、道筋はわかる。一応、夏のルートに沿って進む。雪は、いく分柔らかく、スノーシューの能力が十分に生かされ始めた。
 だが、そう思ったのもつかの間、ルートはかなり急な傾斜を横切るように進んでいて、その部分の雪面はガチガチに凍っている。ほとんど氷の壁を横切るような状態になってきた。スノーシューには爪が付いているのだが、全く役に立たない。
「これはアイゼンじゃなきゃ駄目だね」
などと話していた途端に僕の足下が滑った。体がどんどん滑り出す。もうダメだ。覚悟を決めてお尻で滑り降りる。小さなバウンドの後、体は浅い流れの中へ。
 くるぶしくらいの水深だし、滑落距離も数メートルだからまったく問題は無し。
 しかし、ハイキングコースと言うほどもない熊越えの滝が、今日ははるか遠くに感じられた。
 山は侮ることができない。下りてみたらヒゲが凍っていた。