2013年5月1日水曜日

4月30日(火) 総領事館とダウンタウン

 日米共同で取り組むプロジェクトも決まり、会議に主要な部分は今日で終わった。  明日の会議の予定はほんの少し残っているが、実質的には今日で終了と言って良いだろう。  ホッとしたところで夜はサンフランシスコ日本総領事館で歓迎レセプションが行われた。  サンフランシスコに着いて3日目にして、初めてその市街地に行くことになった。  「坂の街」と呼ばれていることは知っていたが、実際に来て驚いた。海岸から少し離れるとすぐ坂道になる。その坂が、登っては降り、降りては登るのである。ちょっとした丘陵地帯をそのまま都市にしたという感じだ。いや、感じではなく、まさに丘陵が連続する場所に都市が置かれている。  しかも、古い歴史がある町だから、道幅は狭い。ソルトレイクの広々とした道とは対照的だ。  そして、元はメキシコ領だったこと、雑多な移民が集まっていること、などの理由で、建物のデザインや看板などから醸し出される雰囲気がワシントンDCとはまったく異なっている。今まで見たことのないタイプの町だ。  総領事館は、ちょうど尾根にあたる部分にあり、その前の道はどちらへ進んでも下り坂になる。  そのためそこからの眺めは素晴らしく、ゴールデンゲートブリッジやサンフランシスコ湾を一目で見渡せる位置にあった。  レセプションが終わってから地元の先生が街を案内して酒場に連れて行ってくれた。その時、ケーブルカーに初めて乗った。映画などによく出てくるケーブルカーだ。  驚いたのはその構造だ。道路上に敷かれた軌道の真ん中に牽引するためのケーブルが入る溝があり、ケーブルは常に動いている。車両は、車内のレバー操作によってケーブルをつかんだり離したりして速度を調節しながら走る。当然ブレーキも付いている。  無いのは、自力で走るためのモーターくらいだろう。  おそらく坂の多いこの街では普通の電車は使えないので考えられた乗り物だろう。所々に停留所があり、ポイントによる分岐もあるので複数の路線があると思われる。  普通に住民の足として利用されている。  珍しい貴重な体験ができた。 

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