2011年6月8日水曜日

セイヨウオオマルハナバチ

 昨日から本格的にセイヨウオオマルハナバチの駆除を始めた。
 羅臼町内では、今のところまとまってハチの集まるポイントが無い。こちらが歩き回って、ハチの来そうな所を訪ね歩かなければならない。
 昨日は、スキー場近くで女王と働き蜂とを一頭ずつ目撃した。しかし、残念ながらどちらも捕獲できなかった。高い位置にある花に来ていたことと枝の混んだ場所で無理に網を振ったのが敗因だ。

 「セイヨウ」は近縁の在来種であるエゾオオマルハナバチに比べて敏捷なように感じるホバリング(空中停止飛翔)の時間が短く、ホバリングから一気に加速する。
 全速で飛翔している時は、捕まえるのも難しい。虫屋にとっては手強い相手だ。
 まあ、昨日とり逃がした言い訳なのだが。


 きょうは、セイヨウオオマルハナバチに関する出前授業のプログラムを考えていた。
 できるだけ多くの人に「セイヨウ」への関心を高めてもらい、監視の目を増やすことが必要だろう。
 さらに小中学生にもその被害と防除の重要性を訴えて外来生物の影響を理解させて、飼育しているペットなどを放すことの危険性を広く知らせていかなければならない。
 釣りの愛好者に聞くと、釣り好きの中にはニジマス、ブラックバス、ブラウントラウトなどをこっそり放流する人もいるらしい。
 子どもたちにむかって「こんな大人になるな」と訴えることは悲しい。だが、人間が環境との良好な関係を築くための環境リテラシーを育てるためにもこの「外来生物学習」は重要な意義をもつと思う。

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