2011年6月30日木曜日

どうしても言いたかったこと

 ドキュメンタリー映画「ミツバチの羽音と地球の回転」というのを観た。
 先週、水曜日のことだ。
 この映画は、中国電力上関原子力発電所建設に反対する祝島の人たちの闘いの記録だ。

 地元の自然と産業に依拠した穏やかな生活を送ろうとする人々の粘り強い闘いの様子が記録されている。

 その中のシーンで、発電所用地のために埋め立ての準備をしようとする中国電力側と、それを阻止しようとする人々が埋め立て予定海面で対峙し睨みあう場面があった。
 そこで中国電力職員とおぼしき一人の男が、船の舳先に立ってハンドマイクを持ち、エラソーに次のようなことを言い放った。
「このまま、ここで農業や漁業を続けても先細りするだけでしょう。いつまでも一次産業にしがみついていたら、この島は衰退する一方です」

 なんたる上から目線!
 身体が震えるほどの憤りを感じた。
 スクリーンに向かって叫びだそうとする自分を抑えるのに苦労したほどだ。
「オマエは米を食べないのか?
 オマエは魚を食べないのか?
 オマエは野菜を食べないのか?
 工業で何でも出来ると信じているなら、たった今から農民や漁民の作った物を食べるな!
 思い上がるのもタイガイにしろ!コノヤロー
 悔しかったら電気で炭水化物を作ってみろ!
 電気でアミノ酸を作ってみろ!
 生物が光合成で作った物を食べる資格はオマエには無い!」

 今でも思う。
 本人に会って、思い切り言葉をぶつけてやりたい。  
ああ、思い出しただけで腹が立ってきた。

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