防衛省の松本大輔政務官は1日、米軍岩国基地(山口県)に移る米空母艦載機部隊の発着訓練(FCLP)の移転先として、鹿児島県西之表市の馬毛島(まげしま)を候補地としているというニュースがあった。
鹿児島県西之表市に属する馬毛島(まげしま)は大隅諸島の島の一つで、面積は8.20km²、周囲16.5km、最高地点は島中央部の岳之越の71.7m、の小さな島で、全体に平らな島である。種子島の西方12kmの東シナ海上にある。
島内にはニホンジカの1亜種であるマゲシカが棲息している。一時、島民の全てが島外に移住して無人島になったが現在は十数人の人が住んでいるという。
それ以上に重要なことは、この島はいろいろな思惑によって「開発」や「投資」の対象とされ、歴史の波に揉まれて今日にいたっているという点だ。
もうそろそろ、そんなニンゲンの思惑から解き放っても良いのではなかろうか。
マゲシカは、エゾシカと同じニホンジカの亜種だが、ヤクシカとならんで暖地適応の様子がよくわかる形態を持っているといわれる。
ニホンジカの系統発生や分布の研究上貴重な存在だ。
そんな所に、米軍の訓練施設を作らせてはならない。
原子力発電所も、これと同じやり方でいつの間にかわれわれのすぐ隣に作られていた、という事実を忘れてはならない。
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