昔、長万部高校で担任していた時の卒業生たちがクラス会を開いてくれた。
皆、47~48歳のオトーサン、オカーサンだ。クラスの半数が集まってくれた。
顔を合わせると瞬時に高校生に戻るもので、それぞれが家に帰れば立派な漁師の親方や職場の責任ある立場の人たちのはずだが、冗談を言い合って、はしゃいでいる。
まるで、いま教室から出てきたばかりのようだ。
彼らを担任した時、僕は、30歳そこそこだったから、僕自身も若やいだ気持ちになって楽しむことができた。
温泉に一泊し、朝、出発しようとしたら左後輪のタイヤがパンクしていた。見ると太い釘が刺さっていた。
ガソリンスタンドに勤めているA君と電気工事店に勤めているB君が手際よくスペアタイヤに換えてくれた。
二人とも朝風呂に入ってサッパリしているのに、手を真っ黒に汚して作業をしてくれた。
本当にありがたいことだ。
教育にたずさわっていると、こんな良い思いをすることもあるのだなあと実感した。
いま、教壇に立っている若い先生方に、この思いを伝えてみたいと思った。
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