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2012年6月20日水曜日

インペイ体質

出勤2日目。
 ほぼ、通常通りの勤務ができた。
 「薄紙を剥ぐように回復する」と表現されるが、今、まさにそのように回復しつつある。

 いつまで経っても、何年経っても、さっぱり治ることのないのがこの国の体質だ。
 関西電力の大飯原子力発電所3号機で、発電機冷却水の水位低下を知らせる警報が鳴ったと発表したが、それは警報吹鳴の半日後のことだった。
 20日、記者会見した経済産業省原子力安全・保安院は公表の遅れを謝罪したというが、それで済むと考えているのか。
 福島で大事故が起こり、「安全神話」が崩壊するとともに、原子力行政や研究者、電力会社への不信感が極大に達しているこの時に、またも事実の隠蔽(と受け取られてもしかたがない)体質が露呈した。
 どのように考えても、この今、この時に原発のトラブルをすぐに発表しないという態度は、誠実さに欠けているし、住民の安全など眼中に無いことを示しているだろう。言葉は主観であり、行動こそ客観なのだから。

 福井県や大飯町は、このことをどう受け止めているか、見解を明らかにすべきだ。
 「遺憾である」などという、通り一遍の「見解」だけでは済まない。住民の安全に責任を持たなければならない立場なのだから。

2011年8月30日火曜日

電力会社性悪説

 北海道電力でもやらせがあった。
 泊原子力発電所のプルサーマル計画についてのシンポジウムで、社員を動員したり賛成意見を送らせたりしていた。

 これまで、北電は「ヤラセは無い」と言っていた。
 どこまで道民を馬鹿にしているのだろう。
 
 企業は、利益追求のためなら何をやってもいいのだろうか。そうなると、以前から思っていたように「企業性悪説」が正しいということになる。
 考えてみれば、ほんの一部の例外はあるかも知れないが、企業というのは人間性を踏みにじり、人権を無視し、おのればかりが生き残り、肥え太ろうとする本質を持っている。 この醜い体質を耳障り良く言い換えるまやかしの論理が「競争原理」だったり「市場原理」だったりする。
 多くの人はそれに騙されて、企業の良識とか良心に幻想を持つのだ。

 少なくとも現代の電力会社は、そういう体質だと断定できるだろう。

 そして、そんな電力会社の役員だった人間が後援会長をしていたり政治献金を支払っているような政治家が大きな顔でのさばっているのが北海道だ。

 そんな政治家を平気で選び出しているのが北海道民ということになる。
 ああ、恥ずかしい。

2011年7月8日金曜日

呆れもしないし、驚きもしない

 九州電力やらせメール

「やっぱりな」が率直な感想。
もう、今さら目くじらを立てるようなことじゃない。

原子力発電所も米軍基地も、ダムも大規模林道も河口堰も、全て全て、虚構の賛成意見をかき集め、無理矢理「民意」を作り出して権力の思う通りに進めて来たではないか!

大勢の良心的な市民、研究者が反対しても強行してきた。それは暴力だ。

自然エネルギーの利用促進のために、風力発電の巨大風車建設でさえも強行し、北海道では、16羽を越えるオジロワシをそのプロペラで斬殺しておきながら、いまだに反対意見に耳を貸そうともしない。
建設のための形式的なアセスメントでアリバイを作り、やりたい放題のことをする。
不利な情報は徹底的に隠そうとする。
「16羽」という数字だって、実際より少ない可能性を捨てきれない。

九州電力がしたようなことを、他のほとんどの開発業者がやっていることではないのか。

ウソをついて、データを改ざんし、誤魔化し、隠す。
「コンプライアンス」など実態のないお題目に過ぎない。

この国は、民主主義からは、まだ遙かに遠い。