エゾオオカミが絶滅したとき、100年後にエゾシカが増えすぎて、様々の被害を出すことを誰が想像したろう?
農薬で、クモや鳥やカエルがいなくなって、「効率的に」米が作れると考えた人たちは、トキやコウノトリが絶滅することまで想像できたろうか。
福島第一原子力発電所では、昨夜から排水許容基準の100倍の濃度の「低レベル」放射能汚染水を海に捨て始めた。
100年後の日本の海にどのような変化が起こるか。いや、50年後でもいい。10年後でもいい。予想し、検証し、想像することさえせずに「緊急事態だから」ということで、このタレナガシが行われたわけだ。
人類は、またひとつ地球の環境に大きな汚点を残した。自然への罪を犯した。そしてその先頭に日本が立った。
にもかかわらず、いまだに
「海水中に拡散して薄まるから問題はない」と根拠の無い楽観にしがみついている学者たちには、自然環境という複雑系に対する畏敬の念や謙虚さが無いのか!
僕の声は小さいけれど、ハッキリと言っておきたい。
キミたちは間違っている。
間違いを犯した。
それは、歴史によって裁かれることだろう。
原子力発電は止めるべきだ。
今すぐ。
それによって、一時的に不便な生活に戻ることがあったとしても。
なぜなら、原子力を使う方向に進んだこと自体が間違っていたのだから。
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