2011年4月10日日曜日

脱感作(だつかんさ)

 脱感作:アレルギー症の治療などに用いられる方法で、希釈したアレルゲン(アレルギー症状を引き起こす原因物質)を少量ずつ投与し、徐々に感受性を下げていく方法。

飲酒を続けていると、次第に酒量が増えていくのも脱感作だ。
 漆職人がウルシにかぶれなくなるのも脱感作だ、と言われる。

 要は、徐々に慣らしていくことネ。

 放射能汚染された農水産物を市場に出回らせる。消費者は最初は怖がって手を出さない。

 だが、「基準」が設定され、「直ちに健康被害はない」というお墨付きがあれば、価格の安さに惹かれて購入するようになるだろう。

 コワゴワ食べてみる。
 「あら、なんでもないわ」となる。
 中には
 「美味しいわ」なんていうトンチンカンな感想もあるだろう。ゼッタイにあるよね。

 次第に「基準値以下」の放射能に汚染された食材が、日本人には普通になっていくことだろう。
 「基準以下」の農薬が普通に使われているのと同じように。
 だが、農薬と放射能では話が違いすぎる。

そして現在ある放射能の「暫定基準」を見直すべきだという論議がすでにされているのだ。
 
 放射能に関しては「疑わしきは罰する」という原則で行くべきだし、これまでそうやってきたのではなかったか。

 これは、心の脱感作だと思う。

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