2012年2月15日水曜日

激しい吹雪と優しい人々



 今日の羅臼はお昼前から激しい吹雪になった。

 仕事で遅くまで羅臼にいた時とか。飲み会のあった時、悪天候で帰路が危うい時などは羅臼に泊まる。そのために住宅もある。

 ところが、今、その住宅は、灯油タンクが空になっており、その上それが雪に埋まっている。だから燃料の補給ができず、暖房が使えない。

 そんなわけで、今日は、何としても帰ろうと考えていた。

 落ち着かない思いで窓の外を何度も見ている僕を見かねたのか、職場の同僚たちが、異口同音に「帰れ、帰れ」と言ってくれた。
 幸いなことに今日は仕事も少なく、残りの仕事は家に持ち帰ってもできる。

 そんなわけで、言葉に甘えて帰らせてもらうことにした。
 午後2時少し前、職場を出た。

 市街地は吹雪。完全なホワイトアウト。
 前照灯はもちろん、フォグランプ、屋根の作業灯も点灯する。
 後ろもリヤフォグランプはもちろん、後方の作業灯も点けて、ソロリソロリと走った。
 最近になく緊張する運転だった。

 小一時間後、羅臼町を出て標津町に入ると、吹雪はウソのように鎮まり、太陽さえ照りつけている。
 あの吹雪は何だったんだ?

 ともあれ、今は暴風雪警報も出て、根室地方は全面的に吹雪き。
 やはり、早く帰らせてもらってよかった。

 本当に優しい職場の人々と働いている幸せにあらためて感謝している。

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