2012年2月2日木曜日

第一回羅臼町ユネスコスクール研究大会

数年に一度という強力な寒気が上空に入ってきている。
 そのため。夜の冷え込みは、大変なもので、22時30分現在。-17℃になっている。

 今日は、羅臼でも気温が低かった。-9℃以下になっていた。そして、羅臼特有の強い風も吹いていた。-9℃以下で、5~6m/sの風に吹かれると、体の芯までもが凍り付くように感じる。

 そのような中で、「第一回ユネスコスクール研究発表会」が開かれた。
 町内の全学校がユネスコスクール登録申請中で、近々認可される見通しである。
 来年、正式に認可されれば、この研究会はもっと大規模で充実した内容で開かれることになるだろう。そんな発展を前提とした記念すべき第一回の研究発表会で、町内の二つの中学校と一つの高校の生徒全員が集まり、それぞれの学校の代表が日頃行ってきた学習の成果を発表した。

 開会の前に、ユネスコスクールについて説明することになった。
 その原稿である。

  みなさんは、「地球環境問題」という言葉を知っていることでしょう。
 「地球温暖化」「酸性雨」「森林の減少」「人口爆発」「石油枯渇」・・・・これらのどれひとつとってもまだ、解決の見通しがつかない深刻な問題です。他にも問題は、たくさんあります。

 人類にとって深刻なこれらの問題を解決するには、僕たちオトナの世代ばかりでなく、みなさんがたのような若い世代も含めて、皆が真剣に取り組くむ必要があります。

 ところで、国連にはユネスコという機関があります。「国連教育文化科学機関」を英語で言い表し、その頭文字をとったものです。知床を世界遺産としての登録を決めたのがユネスコだということは、知っているでしょう。

 ユネスコでは、若い世代の人々が国境を越え、互いに交流し、地球環境問題の解決に取り組み、未来の世界も現在と変わりない生活を続けられるようにするにはどうすべきかを積極的に考える教育を進めています。

 また、そのような教育活動を行う学校を「ユネスコスクール」として世界中にネットワークを張りめぐらそうという計画を進めてきました。
 現在、世界中で約9000の学校、日本では328の学校が登録されています。

 世界遺産の知床半島にある町羅臼町でも、昨年8月、町内にある幼稚園から高校までの七つの学校全てがユネスコスクールへの登録を申し込みました。今、その登録が認められるのを待っている状態です。

 みなさんは、これまで、各学校の総合的な学習や生徒会の活動で、知床のことを調べたり羅臼の町のためになる実践をしてきました。

 そこで「羅臼町ユネスコスクール研究発表会」として互いの活動を発表して、交流を深め、ユネスコスクールとしての活動をさらに活発にしていこうということになりました。
 今日、その第一回目を迎えたわけです。

 間もなく、パリのユネスコ本部から、ユネスコスクールへの登録を証明する登録証が送られてくるでしょう。そして、羅臼町のユネスコスクールの活動は、小学校や幼稚園にも広がり、ますます盛んになっていくと思います。
 この研究発表会もどんどん大規模なものになっていくと思われます。

 ユネスコスクールの活動を通して、世界遺産の地=知床から世界に向けて、私たちの活動を発信していきましょう。

 では、第一回研究発表会の成功のため、発表する人も聴く人も、精一杯の努力をお願いします。

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